特集 けんてーごっこ

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けんてーごっこユーザー・クイズ作家Sのけんてー日和【2】

カテゴリ作り方

このコラムを読んでいただく方には、「将来クイズ番組のクイズ作家になりたい」と考えている方もいらっしゃるかも知れません。
検定を作ることで、クイズ作りの楽しさを覚えた方もいらっしゃるでしょう。
そんな方のために、少しでも役立つアドバイスが出来ればいいなと思ったりしております。


さて、前回の最後に「次回はクイズ番組について思うことを書く」などと仰々しく予告しましたが、とにかく今はクイズ番組花盛りって感じですね。

それだけ国民がクイズ好きであり、知的好奇心を刺激されたがっているんでしょうね。けんてーごっこがこれだけの受験者&検定作者を集めたのも納得!って感じです。

ただ、最近のクイズ番組はかつてテレビの歴史をにぎわした「クイズグランプリ」や「アップダウンクイズ」、「クイズ・タイムショック」といった知識クイズ系の番組よりも、「雑学系」のクイズ番組が主流のようです。

多くの人が知ってることを問題にするより、あまり知られてないこと、常識を覆す事実などが主流って感じです。

実際、僕が携わる番組もこの種類の番組が多いですね。

そのために、僕らクイズ作家は、大量の雑学本や雑学サイトなどと常ににらめっこしている毎日です。もちろん新聞や、街角に置かれているフリーペーパー、
テレビのトーク番組などあらゆるものがクイズのネタになります。

番組側からは、それらのソースからいかに面白いネタを拾ってくるか、ということが求められているわけで、注意力と記憶力、そして文章が普通に書ければ結構誰でも出来ることだったりするんです。
実際、クイズ作りなどしたことがない若い作家さんが、いきなりクイズ番組に
入って、その多くはそれなりに対応してますからね。

将来クイズ作家になろうという方は、今のうちに情報を集める訓練を続けるといいかと思います。それで得た知識は、他の仕事にも活かせますしね!


「雑学クイズ」とは別に、「IQ系クイズ番組」があります。

有名なクイズ本で、多胡輝さんの「頭の体操」というシリーズがありますが、これに掲載されているクイズは基本的に多胡先生自らが考え出したクイズだと思います。これは雑学本やネットがいくらあっても絶対作れないものばかり。

つまり「IQサプリ」や「サルヂエ」系統の、右脳を使って考えることが求められるクイズ番組には作家としてのやりがいを感じます。まだ誰も考えてないクイズが浮かんだら最高の気分です。ただ、こういう系統ばかりの仕事が増えたら、確実に死にますけどね・・・。


今度は、そんなクイズ番組の作家会議についてお話したいと思います。

番組の内容に違いがあるように、会議のやり方も番組によって全然違います。

例えば毎週きっちり同じ時間に会議がある番組もあれば、会議自体がまったく無くて、メールだけのやりとりみたいな場合もあります。これは正直言って楽ですが、番組に参加してる気分にはなりません。

また、会議だけではなくて追加発注がメールで来たり、オンエアーされる予定の問題に他の答えが無いかをチェックする場合などもありまして、会議に参加しない日でも常に頭を使う必要があります。
会議では、問題を自分でプレゼンすることもあれば、手作業で問題を並べて、本番で使う問題セットを実際に作ってしまう、「工作のお時間」みたいな会議もあるんです。

作家として特にプレッシャーを感じるのは、前者の自らプレゼンをしなければいけない会議ですね。自分の能力をそこでさらけだすわけで、ディレクターよりも、他のライバルの作家の目を意識してしまいます。

会議では他の作家が作った問題を解いたり、自分の問題を解いて貰ったりしながら、なごやかにやってるわけですが、水面下では作家同士バチバチ火花が飛び散ってるんでしょうね。

他の作家にイイ問題を出されたら「くっそ?っ!」って思うし、自分の問題にまわりから「スゲー!」とか「面白い!」とか歓声が挙がると、「やったねっ!」なんて、心の中でガッツポーズ。自分でイイと思ってる問題がイマイチな反応だったりしたらガックリ・・・。

なんかちょっと大人げない気もしますが、まぁそれだけ真剣にクイズと向き合っていると思ってください。やっぱりライバルに負けたくないという気持ちが自分を成長させるんじゃないですかね。

むしろそれぐらいじゃないとやって行けないと思います。

だから、いい問題が出来なかった時なんかは本当に会議を休みたくなりますし、
逆に「これはイケる!」という問題がいくつかあったら、会議が楽しみでしょうがない!って気分です。

もちろん、会議で受けたからってそれが番組で採用されるわけではありません。会議で受けてなくても採用されることもあります。実際は、放送で問題をよく使われる作家というのが一番なわけです。

我々の使命は「いかに番組内容に沿った問題を作ることができるか」になります。

そこが一番難しかったりもするんですけどね。

どんな仕事もそうですが、一定レベルの仕事を続けるのが一番大変です。野球選手に例えれば、年に10本ホームランを打つよりも、コツコツと毎試合ヒットを打ち続けることが最も重要で、最も難しいことなんですよね。

クイズ会議はその能力が特に試される場だと思います。


最後に、今まで参加した会議で一番印象に残っているのは・・・マスコミでもよく話題になる敏腕ディレクターのGさんがメインである番組会議でしたね。

もう10年以上前になりますが、まだペーペーの自分が「さすが!」と感動したのは、Gさんは作家が提出した問題を見て、その場で自ら面白く作りかえるんですよ。難しい顔をしながら、高度なひっかけ問題を頭の中でまとめて、発表されるんです。それがことごとく面白い。

それは我々が出した素材を、高級料理に仕上げるシェフみたいな感じでしたね。

僕もGさんから、クイズ作りの楽しさや、クイズを面白く作るコツなどを学んだ気がします。
今はクイズ番組よりも芸人さんと関わることが多いようですが、また、あの華麗な腕前をそばで見る機会に恵まれるといいなって思っております。

更新日時: 2007.12.28|パーマリンクコメント (0)

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